食品銘柄

【食品メーカー開発職が解説】カゴメ(2811)は買うべき銘柄なのか

染山ソメ男
染山ソメ男

本職はBtoC食品メーカー開発職の染山から見た食品株を紹介するよ。今回はカゴメ!

カゴメといえば皆さん野菜!のイメージが強いと思います。

健康志向が高まる中で野菜の優位性も高まっている気がします。その先頭にいる企業と言えるカゴメ。

カゴメ株は優良株なのか、買うべき銘柄なのか開発職の見地から語りたいと思います。

カゴメの企業概要

カゴメは野菜、中でも特にトマトを主原料とした製品の製造・販売に強みを持っている食品メーカーです。

1899年に設立され、以来「トマトジュース」「野菜生活」などの健康志向飲料や、

ケチャップ等の加工食品で広く知られています。

「自然を、おいしく、楽しく」を企業理念に、野菜不足の解消や食生活の改善を目指しています。

農業の発展支援や環境保護にも力を入れています。

染山ソメ男
染山ソメ男

野菜=カゴメ、トマト=カゴメというイメージがついているのが素晴らしい

食品開発職から見たカゴメの魅力

食品開発職から見たカゴメの魅力はそのクリーンなイメージです。

健康志向の昨今、野菜を全面に押し出すメーカーは好感を持たれやすいですよね。

また、野菜なので栄養価が高いだけでなく添加物をあまり使わないという点も

クリーンなイメージにつながると思います。

イメージが良い企業は株主にも売られにくく株の価格も安定します。

また、ただでさえ就活生に大人気の食品メーカーの中でも

【農業】にも力を入れているカゴメは農学系学部の優秀な学生を集めることに成功しているイメージです。

ESを出した全ての就活性に自社製品の詰め合わせを送ったりと面白いこともしていて、

優秀な人材を集めることに成功しています。

(詰め合わせ狙いでESを出す就活生もいるので、カゴメの採用倍率はえぐいことになります)

人が良い企業は強いです。

染山ソメ男
染山ソメ男

カゴメトマトケチャップは着色料を使わずトマトのリコピンで色を出している。

野菜生活に含まれる香料も天然由来を使用している。企業としてのこだわりを感じるね。

カゴメの株価

4月に一気に上がっていますが基本的には3000円強くらいで安定しているでしょうか。

8月の大暴落から戻りきっていない感もありますね。

染山ソメ男
染山ソメ男

6月の下落は自己株式の処分によるものだね。今から買う人はそこまで気にしないで良いかな。

カゴメのIR

ポイント

時価総額:2918億円

ROE:13.21%

配当利回り:1.67%

株主資本比率:41.2%

営業CFマージン(過去5年平均):6.0%

以下は私がIRを5段階評価したものになります。独断と偏見グラフなのであしからず。

(食品セクターの場合:

時価総額1000ー5000億円=3点、ROE12~=5点、配当利回り1~2%=2点、株主資本比率40~50%=4点、営業CFマージン6~9%=3点)

ROEは高めですので、経営としてはうまくいっていると思います。配当利回りが結構低いですね。

時価総額ももう少し大きいイメージでした。

染山ソメ男
染山ソメ男

配当金狙いの株主が買うべき株ではないね

カゴメの株主優待

自社商品詰合わせ

半年以上継続保有*1

100株以上2,000円相当
1,000株以上6,000円相当

*1:割当基準日(6月末日)とその前年の12月末日に、同じ株主番号にて連続して株主名簿に記載されていること。

染山ソメ男
染山ソメ男

約30万円の投資で2000円分の株主優待はなかなか悪くないぞ。

まとめ:カゴメの株を買うべきなのか

ポイント

・クリーンなイメージがあるため株主に売られにくく、安定感を感じる株

・企業としても【野菜】【農業】という分野にこだわりの姿勢を感じるのが好印象

・ROEが高く効率的な経営を行えている。株主優待も良いが、配当金が低い。

今回は以上です。

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