食品銘柄

【食品メーカー開発職が解説】キリンHD(2503)は買うべき銘柄なのか

染山ソメ男
染山ソメ男

本職はBtoC食品メーカー開発職の染山から見た食品株を紹介するよ。今回はキリンHD!

キリンHDについて皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。

ビール、ジュース、キリンのロゴ、泡のオブジェ、、、

キリンHDは優良株なのか、買うべき銘柄なのか、開発職の見地から語りたいと思います。

キリンの企業概要

キリンホールディングス株式会社は、ビールや清涼飲料、乳製品、健康食品など幅広い商品を展開しています。

設立は1907年で、現在はアジアやオセアニアなど海外市場にも事業を拡大しています。

「キリンビール」「午後の紅茶」などが代表的で

飲料事業に加え、バイオ・医薬品事業などのヘルスサイエンス分野にも注力しています。

染山ソメ男
染山ソメ男

長い歴史を持つ日本に強く根付いている飲料メーカーだよね

食品開発職から見たキリンの魅力

食品開発職から見たキリンの魅力としてはじめにあげられるのが内部の人間のレベルの高さです。

私は旧帝大の農学部出身なのですが、周りの学部の友人もみんな受けてみんな落ちていました。

一定以上の学歴があっても相当ES、面接ができないとキリンで働くのはお話にならないのでしょう。

賢さだけでなく人間的な魅力を兼ね備えた人が働いていると推察します。人が良い企業は成長し続けます。

また、キリンビールや午後の紅茶という圧倒的なブランドを持っているというのも加点ポイントですね。

食品・飲料メーカーでは主要ブランド製品だけでその会社の大半の売り上げを上げている、というのはよくある話ですので、

主要製品を複数持っていることは相当な魅力でしょう。

また、機能性食品に関する知見が高いのも非常に魅力的なポイントです。

健康志向が日に日に高まる中で「免疫機能」「腸内環境」などにいち早くスポットを当てていた同社は先見の明があります。

中長期的に見ても、この分野の拡大は業績成長の大きな要因となるでしょう。

染山ソメ男
染山ソメ男

免疫や腸内環境といえば【ヤクルト】が有名だけど、キリンHDとヤクルトは業務提携を行っている。

健康志向の中この2社が研究・開発におけるノウハウを共有しているのは大きいね。

上記のことから、企業として安定性、成長性があることを感じます。

キリンHDの株価

ここ一年間では2000-2300の小さいレンジ内で大きな動きがない銘柄と言えます。

染山ソメ男
染山ソメ男

時価総額2兆超えの銘柄で大きな変動なしということは、配当金や株主優待狙いの人が

安心して長期保有できる銘柄といえるんじゃないかな。

キリンHDのIR

ポイント

時価総額:2兆738億円

ROE:8.83%

配当利回り:3.13%

株主資本比率:38.7%

営業CFマージン(過去5年平均):9.3%

以下は私がIRを5段階評価したものになります。独断と偏見グラフなのであしからず。

(食品セクターの場合:過去3年分から

時価総額1兆円以上=5点、ROE6~9=3点、配当利回り3~5%=4点、株主資本比率30~40%=3点、営業CFマージン=9~12%=4点)

まあ大手食品企業なので当然のように安定感があるかなと。

キリンHDの株主優待

2024年10月現在、キリンHDの株主優待は以下の通りです。

自社グループ会社商品等 100株以上500円相当 1,000株以上1,000円相当

※1年以上継続保有の株主のみ。3年以上継続保有の場合、100株以上1,000株未満の株主には2,000円相当、1,000株以上3,000株未満は4,000円相当、3,000株以上は6,000円相当および抽選で自社グループ特別商品・割引サービスを贈呈。

染山ソメ男
染山ソメ男

キリンの商品優待は魅力的、ただ金額的には超魅力的な株主優待ではないかな

まとめ:キリンHDの株を買うべきなのか

ポイント

・強いブランドを持ち成長の余地も大きい会社、先見の明もあり効率的に利益を生み出している

・ここ1年は株価に大きな変動なし

・大手食品メーカーらしい安定感のあるIR

今回は以上です。

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